どうも、なかやんです。
本日は、オンプレサーバーに関するお話です。
「結局、オンプレ(オンプレミス)はまだ必要なのか」という声をよく耳にします。
クラウドサービスが当たり前になってきた今の時代に、わざわざオンプレのサーバーを導入する意味は有るのでしょうか?
この記事ではは、そんな素朴な疑問にお答えするべくオンプレサーバーの必要性について、解説します。
※この記事は個人の感想を含みます。
オンプレとクラウド、そもそも何が違うのか
最初に「オンプレ」とは?というところから確認しましょう。オンプレミス(On Premises)とは、直訳すると「構内で」「自社内で」という意味です(Google 情報)
オンプレサーバーとは、自社で用意した物理サーバーを、自社内で設置・運用するスタイルを指します。
一方でクラウド(Cloud)は、インターネットを通じて外部の事業者が提供するサーバーやサービスを利用する形です(「なかやんブログ」もクラウドのサービスを使用しています)。「AWS」「Microsoft Azure」「Google Cloud」なども有名ですね。
もう少し簡単に例えると、
オンプレ | 自分の家を建てて住むようなもの |
---|---|
クラウド | マンションを借りて住むようなもの |
そんなイメージです(あくまでもイメージです)
一般的な使い分けの例
下記は、オンプレとクラウドの一般的な使用例です。
オンプレ | ファイルサーバー、業務システム、イントラネット |
---|---|
クラウド | Webアプリ、メール、外部公開サイト、バックアップ など |
オンプレサーバーの魅力は「自由度が高い」や「安心感が有る」でしょうか。
クラウドのほうが新しくて便利そうに見えますが、オンプレにも根強い人気があるのはなぜでしょうか。
その理由は下記の理由が多いです。
①自社だけでセキュリティを完結できる
情報漏洩が大きなリスクになる今、セキュリティを自社内だけで完結させたいという需要は未だに強いですね。
クラウドでは第三者(クラウド事業者)に一部を委ねる必要がありますが、オンプレなら物理的にも論理的にも完全に自社の管理下で使用できます。
特に、医療・製造業など、情報管理に厳しい業種ではオンプレが選ばれやすい傾向がある印象です。
②カスタマイズ性が圧倒的に高い
クラウドは便利な反面、ある程度「事業者の仕様」に縛られることになります。
「〇〇したいのに、できい」という壁にぶつかることもしばしば あります。
オンプレなら、ハードウェアからソフトウェアまで完全に自由に設計・構築できますね。
例えば「OSのカスタム構成」「特定業務向けのハードウェア選定」「ネットワークポリシーの細かい設定」といった、現場に合わせた最適化がしやすくなります。
③オフライン運用が可能
クラウドはネット環境が必須です。一方オンプレは社内LANだけでも動かせるので、インターネット接続に頼らず運用できます。
例えば、災害時やインターネット障害が起きたときにも、社内業務が継続できるという安心感がありますね。
④長期利用でのコスト面に優位性あり
クラウドは初期費用が安い分、利用する限り 月額課金が永久に続くモデルです。一方、オンプレは初期費用がかかるものの、3年・5年と長期で見るとコストが抑えられるケースもあります。
特に、「ユーザー数が多い」「高負荷な業務処理を毎日行う」「データ容量が多く 通信量が膨大」といった場合はオンプレが向いています。
オンプレが向かないケースとは?
オンプレにもデメリットもあります。以下のようなポイントには注意が必要です。
導入・運用にコストと手間
- サーバーの購入・設置
- 空調管理が必要
- 停電・災害時の対策
- 機器故障のリスクと対応
クラウドなら「申し込めばすぐ使える」のに対し、オンプレは準備も維持も一苦労です。
柔軟な拡張が難しい
「業務が増えたからサーバーを増強したい」と思っても、オンプレの場合は、物理的なスペースや配線、調達に時間がかかります。クラウドなら、数クリックでリソース追加ができることも珍しくありません。
人材確保のハードル
オンプレ環境をしっかり運用するには、インフラに強い人材が必要です。しかし、そういった人材は市場でも不足していて、採用や育成のコストも課題になります。
それでも「オンプレ」が選ばれるシーンとは
では、どんな場面でオンプレが今でも「最適解」になるのでしょうか?
例1:法規制・業界ルールでクラウド利用が難しい
→ 金融や医療、自治体などの分野では、「クラウドNG」のルールがあることも有ります。 また、監査対応やセキュリティ要件を考えると、オンプレ一択になるケースもあります。
例2:社内ネットワークだけで完結したい
→ 外部アクセスが不要な業務(会計・人事など)をあえて閉じたネットワーク内で運用することで、リスクを最小化する狙いです。
例3:高性能な設備を長期・安定稼働させたい
→ たとえば3DCADや動画編集、AI学習のような高負荷な処理では、GPUや高性能CPUを自前で構成するオンプレの方が安定的&割安です。
最後に
結局、「オンプレかクラウドか」はどちらかが正解という話ではありません。
- 安定性を重視したいのか
- 初期費用を抑えたいのか
- セキュリティはどうしたいのか
- 社内に運用できる人材がいるか
- 3年後、5年後の運用をどう考えるか
このあたりを軸に、自社の状況にあった方を選ぶのが最適です。
最近では、オンプレとクラウドを組み合わせた「ハイブリッド構成」も増えています。柔軟な選択肢が増えた今だからこそ、一度立ち止まって、じっくり検討してみてはいかがでしょうか。
今回はここまで。
少し蘊蓄(うんちく)系の記事で、Google に認められるようにやってみました。
その内、すぐネタ切れで日記になる予感がします。
タイトル直後の画像は、ChatGPTに作ってもらいました。凄いですね。流石クラウドサービスです。もう一つの近未来的な画像は、Copilot 様に作ってもらいました。なかやんはCopilot画像の方が気に入ってます。


では、おやすみなさいzzz