←OpenMediaVaultでNASを自作する(2 インストール編)
どうも、なかやんです。
本日はOpenMediaVault でNASを自作するお話の続きです。
前回はPCにOpenMediaVaultをインストールしましたが、今回はNASとして使えるようにする(Windows で使えるようにする)ための設定を行います。
OpenMediaVaultは、通常のNASと同様に基本設定はインターネットブラウザから行います(ブラウザは古いものでなければ基本問題ありません)
参考に下記動画はRaspberryPi用の物となりますが、5:50辺りから同様の操作となります。ご参考にしてください
目次
ログイン・言語設定
早速OpenMediaVault の管理画面へログインしましょう。
インストール時に指定した ホスト名とドメインを同じネットワークに接続されたコンピュータのWebブラウザに入力します。
例えば、ホスト名を「openmediavault」ドメインを「local」と指定した場合、「openmediavault.local」と入力しアクセスします。
Point
もしホスト名とドメインでアクセスできない場合、IPアドレスを入力し直接アクセスします。OpenMediaVaultのインストールしたPCの画面を確認すると IPアドレスが記載されています。
192.168.x.x の形式の物です。このアドレスをブラウザに入力し管理ページへ移動します。
ログインページへ移動します。
先ず、右上の地球マークをクリックし言語を日本語に設定しましょう(なかやんは「I can't English」状態なので日本語があるのはありがたいですね)
初期状態では、ユーザー名が「admin」パスワードは「openmediavault」に設定されています(インストール時に指定したrootのパスワードでないので注意!)
ユーザー名とパスワードを入力後Log in をクリックします。
管理ページがに切り替わります。
NASとして使えるようにするための設定(Windows用)
OpenMediaVaultをNASとして使えるようにする設定を行います。
設定するために変更する項目は次の通りです。
パスワードの変更はしなくとも問題ありませんが、セキュリティ保護のため実施しましょう。
ログインパスワードの変更
右上の「人のアイコン」から「パスワードの変更」をクリックします。
新しいパスワードを入力し「保存」をクリックします。
IPアドレスの固定
後で大変にならないようIPアドレスを固定しておきましょう。(DHCP自動取得のままだと本体のIPアドレスが変わる可能性が有ります)
IPアドレスの固定は、「ネットワーク」→「インターフェース」を開き「デバイスを選択」し「編集」をクリックします。
他の機器のIPアドレスと重複しないように、ルーターなどのDHCP配布範囲を確認し設定して下さい(一般的には後半のアドレスを例えば192.168.1.200/24など設定した方が良いです)
IPv4 メゾット:スタテックで設定
アドレス:自身のネットワークアドレスに沿って設定します。今回は 192.168.50.6 と設定します。
サブネットマスク:小規模であれば 255.255.255.0 で大丈夫、不明な場合IPアドレス自動取得で取得した値でOK
ゲートウェイ:インターネットへの出口(ルーター機器のアドレス)を入力、不明な場合IPアドレス自動取得で取得した値でOK
IPv6:無効で大丈夫です
高度な設定 DNSサーバー:インターネットへ接続しアップデートなど実施の為に必要です。通常はプロバイダーから指定のアドレスが理想ですが、ルーターのアドレスでもOKの場合が殆ど(フォワードされるので)心配ならGoogleのアドレス8.8.8.8 や 8.8.4.4 を入力、なかやんはいつも8.8.8.8を入れてます。
設定後「保存」をクリックします。
保留中の構成変更が表示されます。チェックボタンをクリックします。
ストレージの設定
次はストレージの設定を行います。
先ず、左メニューの「ストレージ」から「ディスク」を選択します。
NASとして使用したいストレージを選択し「ワイプ」をクリックします。
注意
ここで選択したストレージのデータは全て削除されます。重要なデータがある場合は予めバックアップを取っておきましょう。
Point
OpenMediaVaultのインストールされているストレージをNASとして使用することは出来ません。OpenMediaVaultのインストールしているストレージ以外を選択しましょう。
確認メッセージが表示されます。
「確認」にチェックを入れ「はい」をクリックします。
ワイプ方法の選択です。特に理由が無ければ「クイック」で問題ありません。
すぐにワイプが始まります。
END OF LINE と表示されたら完了です。「閉じる」をクリックします。
ファイルシステムの設定
次はファイルシステムの設定を行います。
左メニューの「ストレージ」から「ファイルシステム」を選択します。
+ボタンを押し、ファイルシステムを選択します。
ファイルシステムについて、用途に合ったものを選択しましょう。通常はEXT4を選択すれば問題ありません。
ここでは、先ほどワイプしたデバイスを選択し「OK」をクリックします。
ファイルシステムの作成が始まります。PCの性能やストレージの容量によって異なりますが、かなり時間がかかるのでゆっくり待機しましょう。
END OF LINE と表示されたら完了です。
「閉じる」をクリックします。
次はマウントの設定を行います。
ファイルシステムは、先ほどワイプしたストレージを選択します。使用警告のしいき値はお好みで設定してください。設定後「保存」をクリックします。
保留中の構成変更の画面が出てくるので、チェックマークを押し適用します。
保留中の構成変更は、設定変更毎に操作が必要です。適用しないと反映しないので注意してください。
Windowsで使用するための設定
次はWindowsで使用するための設定を行います。
SMB/CIFSに関する設定
左メニューの「サービス」→「SMB/CIFS」→「設定」をクリックし、一番上のチェックボックスにチェックを入れます。
ここには色々な設定があります(例えば、ゴミ箱を有効にするなど) お好みで設定し「保存」をクリックします。
保留中の構成変更が表示されます。チェックボックスを押し変更を適用しましょう。
共有フォルダの設定
次はPCからアクセスする「共有フォルダ」を作成します。
左メニューの「ストレージ」→「共有フォルダ」をクリックし+ボタンをクリックします。
共有フォルダの設定を行います。
名前はお好みのものを入力(エクスプローラーなに表示されます)、ファイルシステムは先ほどワイプしたものを選択、相対パスは特に変更しなくても問題ありません。権限についても通常はそのままで大丈夫です。「保存」をクリックします。
保留中の構成変更はいつも通りチェックをクリックしましょう。
共有フォルダの設定2
次はWindows上で先ほど作成した共有フォルダにアクセスできるよう設定を行います。
左メニューの「サービス」→「SMB/CIFS」→「共有」をクリックし、+ボタンをクリックします。
一番上の「共有フォルダの選択」と書かれた箇所に先ほど作成した共有フォルダを指定します。
あとの設定はお好みで変更してください(読み込み変更などあります)設定後「保存」をクリックします。
保留中の構成変更か表示されたら、いつも通りチェックボタンをクリックし適用しましょう。
ユーザーの設定
最後の設定です。NASにアクセスできるように、ユーザーを追加します。左メニューの「ユーザー」→「ユーザー」を開き、プラスボタンを選択し「作成」をクリックします。
入力の必須項目は「名前」と「パスワード」のみです。グループについては、選択しなかった場合usersが自動で指定されます。
PCでアクセス時、この名前とパスワードを使用するので 忘れないでおきましょう。設定後「保存」をクリックします。
保留中の構成変更は、いつも通りチェックマークを押し変更を適用します。
NASにアクセスしてみる
それでは、PCからNASにアクセスしてみましょう。
NASのアクセスにはインストール時に指定したホスト名を使用します。
Windows PCの場合エクスプローラーやスタートボタン横の検索窓に「\\ホスト名」と入力します。(ホスト名はIPアドレスでも問題ありません 例:「\\192.168.x.x」)
入力後、ユーザー名とパスワードが求められます。OpenMediaVaultで作製したユーザー名とパスワードを入力し、続けます。
これで、使用できます。
PC側の資格情報マネージャーにOpenMediaVaultで作製したユーザー名とパスワードを入力しておけば次回アクセス時に入力する必要は有りません
皆さん使ってみては如何でしょうか。
最後に
一旦OpenMediaVaultの記事は終了です。
実は、「OpenMediaVaultをPCにインストール設定」のYouTube動画を10カ月前から作成していますが、なかなか完成しません。これはまずい状況です。バージョンがどんどん変わっています。頑張ります(公開は再来年かな)
では、おやすみなさいzzz