どうも、なかやんです。
本日は、「リカバリイメージがダウンロードできるPCメーカー」に関するお話です。
はじめに
中古やジャンクPCを手に入れた際、基本的に手動でOSをクリーンインストールする必要があります。幸い、最近のWindows ではMicrosoft から公式のイメージファイルが提供されており、大きな問題になることは少ないです。
Microsoft から純正のイメージを入手する方法も選択肢の一つですが、「メーカーが用意したリカバリイメージ」があれば、ドライバやユーティリティが最初からインストールされた状態の環境を作成できるため、セットアップが非常に楽になります。
10年ほど前までは、リカバリ用のCDやDVDを注文、または秋葉原のジャンクショップで探す必要がありましたが、現在、今では多くのメーカーは公式サイトにて無料でイメージを提供しています。
この記事では、「リカバリイメージを提供しているPCメーカー」をまとめてみました。
※この記事は2025年6月13日時点の情報です。対象機種や提供内容は時期によって異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
リカバリイメージを使用するメリットとデメリット
この章では、リカバリイメージを使用するメリットとデメリットを記載します。
メリット
- ドライバのインストールが不要
ネットワークやグラフィックドライバなど、機種固有のドライバが最初からインストールされます。 - ユーティリティや機能拡張ツールなどのソフトウェアも一括挿入
メーカー独自のツールや、PC操作に最適な外部のツールがインストールされた状態になります。 - ほぼ「初期状態」に戻すことができる
メーカーやモデルによって異なりますが、リカバリイメージを使用することにより基本的に「ほぼ初期状態」に戻すことができます。
デメリット
- Windows のバージョンが古いことがある(特に一世代前のマシン)
特に少し古い機種では、提供されるWindowsが旧バージョンの可能性があり、アップデートに時間がかかります。 - 不要なソフトがバンドルされていることがある
モデルによっては、不要なプリインストール(プレインストール)アプリが含まれる場合があります。 - ダウンロードの手段が複雑な場合もある
メーカーによっては、専用ツールのインストールのほかにアカウント作成が必要など、イメージファイルを入手するまでの手段が複雑なことがあります。
リカバリディスクイメージがダウンロードできる主なメーカー(記事投稿時点)
- DELL
- HP(Pro、Eliteシリーズ)
- Lenovo
- Panasonic(Let's note シリーズ)
→法人向けモデル(型番末尾がS)のみ/2022年夏モデル以降は全機種 - Microsoft Surface(なかやんは未検証)
DELL
DELL製PC向けのリカバリイメージは、公式サイト内で配布されている「Dell OS Recovery Tool」を使用することにより入手できます。対応PCは上記リンクのページに記載があります。
イメージの入手にはソフトのダウンロードや機種名・シリアルナンバーの入力が必要ですが、アカウントの作成は不要です。
HP(Pro、Eliteシリーズ)
HP製PC向けのリカバリイメージは、公式サイト内で配布されている「HP Cloud Recovery」を使用することにより入手できます。ただし、下記の条件に合っている必要があります(一部例外があるかもしれません)
- 2016 年以降発売の Elite、Pro シリーズ
- Windows 10 以降
2016年発売以降のPCイメージであれば入手できます。上記リンクの公式ヘルプには、丁寧な日本語で記載されたマニュアルが含まれます。流石HPさまです。
Lenovo
Lenovo PC 向けのリカバリイメージは、公式サイト内で配布されている「Lenovo USB Recovery Creator」を使用することにより入手できます。
Lenovo 公式サイト内に、詳細な対応機種などの記載はありませんが、Windows 10 初期搭載モデル以降の機種であれば利用可能と考えられます。(なかやんが所有しているThinkPad x270 などのイメージは入手できました)
リカバリイメージのダウンロードには、無料のLenovo ID の作成が必要です。また、「Lenovo ID で無料のイメージを注文し、専用のソフトでイメージを作成する」といった少々複雑な操作が必要です。
Panasonic(Let's note)
jp-pc-support.connect.panasonic.com
中古・ジャンク市場で多く出回っているモバイルPCの「Let's note」です。
Let's note は、Panasonic 公式サイトより配布されている「リカバリーイメージ ダウンロードサービス」を使用することにより入手できます。ただし、下記の条件に合っている必要があります(一部例外あり)
- 2015年10月以降発売の製品(CF-SZ5,RZ5,MX5,LX5 以降。CF-SX4 アジアモデルは対象)
- 法人向けモデル(型番末尾がS)/2022年夏モデルからは全ての品番が対象
- Windows 10 以降のイメージのみ入手可能
いくつか例外はあると考えられますが、基本的に2015年10月以降発売かつ法人モデルであればリカバリイメージをダウンロードできます(法人向けモデルは型番の末尾がS)。2022年夏モデルからはすべての型番が対象となります。
Microsoft Surface
※なかやんは未検証。
Microsoft 公式のSurface Recovery Image からMicrosoft Surface 向けのリカバリイメージを入手することができる様子です。
ダウンロード可能なリカバリイメージのリストを確認すると、Microsoft Surface RT からあるようです。
また、リカバリイメージの入手には、Microsoft アカウントでのログインが必要となります。
最後に
記事投稿の時間が足りないため、他のメーカーに関しては後日追記する予定です。
では、おやすみなさいzzz